「腸活」「腸内環境を整えましょう」
という言葉は、テレビやSNSでもよく見かけるようになりました。
でも、いざ「腸内環境って何のこと?」と聞かれると、
なんとなくイメージはあるけれど、うまく説明できない…という人も多いと思います。
この記事では、専門用語はできるだけ使わずに、
「腸内環境ってこういうイメージなんだ」
という全体像をつかんでもらうことを目的にしています。
腸内環境=腸の中の「住人」と「部屋」の状態
めちゃくちゃざっくり言うと、
- 腸の中にいる細菌たち(腸内細菌叢)
- それを取り巻く腸の粘膜、免疫、動き
これらをひっくるめた「状態」のことを、ここでは腸内環境と呼びます。
腸の中は、たとえるなら
「たくさんの住人(細菌)が暮らしている大きな街」
みたいなものです。
その街の治安やインフラ、ゴミ処理、交通の流れがいいと住みやすいですよね。
それと同じで、
- どんな細菌がどのくらい住んでいるか
- 腸の粘膜は傷ついていないか
- 免疫が過剰に反応していないか
といった要素が、腸内環境の「良し悪し」に関わっています。
腸内環境が乱れると、どんなことが起こる?
腸内環境の変化と、さまざまな不調や病気との関連を調べた研究は、
この10〜20年で一気に増えてきました。
たとえば、
- 便秘や下痢などの便通のトラブル
- 肌荒れなどの皮膚トラブル
- 不安やうつなどメンタルの変化
- 肥満や糖尿病などの生活習慣病
こういったものと腸内細菌のバランスが関係していそうだ、
という報告がたくさん出てきています。
もちろん、
「腸内環境だけが原因」
というわけではありませんが、
体のあちこちと腸がつながっていることが、
少しずつ明らかになってきている段階です。
難しい話は、これから少しずつ
研究の世界では、
- 短鎖脂肪酸(SCFA)
- IgA(免疫グロブリンA)
- 腸内細菌の種類ごとの働き
など、かなり細かいレベルで腸内環境が調べられています。
このブログでも、そういった研究の内容を少しずつ紹介していく予定です。
ただ、いきなり専門用語だらけになってしまうと読みづらいので、
まずは今回のように
「腸内環境=腸の中の住人と部屋の状態」
くらいのイメージだけ持ってもらえたら十分かなと思っています。
まとめ
- 腸内環境とは、腸の中の細菌たちと、腸そのものの状態をひっくるめた「環境」のこと
- 便通だけでなく、肌やメンタル、生活習慣病との関連も研究されている
- これからの記事で、もう少しずつ具体的な内容(食事・生活・運動との関係)を掘り下げていく予定
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